最近、nonHDLという脂質異常のマーカーが注目されています。

2017-01-20

血中にある脂質は、主にTG(中性脂肪)とコレステロールの2種類がある。コレステロールやTGは脂質ゆえに水に溶けにくく蛋白質と結合して、血液中に溶け込んで全身に運ばれる。結合した蛋白質は「リポ蛋白質」といい、下記の種類がある。

①カイロミクロン

TG85%、コレステロール7%の成分で、食物中から摂取した主にTGを肝臓や筋肉に運ぶ。

②VLDL

TG55%、コレステロール19%の成分で、肝臓で生成されたTG、コレステロルを体の細胞に運ぶ。

③IDL

TG24%、コレステロール46%の成分で、VLDLとLDLの中間の形状。

④LDL(悪玉)

TG10%、コレステロール45%の成分で、肝臓で合成されたコレステロールを体の細胞に運ぶ。これが、血管の壁に張り付き、動脈硬化を促進する。

⑤HDL(善玉)

TG5%、コレステロール20%の成分で、全身の細胞から余分なコレステロールを肝臓に回収したもの。増えると、動脈硬化の原因となる血管壁に張り付くコレステロールが減少する。

上記より、コレステロールは、LDL(悪玉)だけ見ていても十分ではなく、IDL、カイロミクロンなどのコレステロールもcheckする必要があり、nonHDLが注目されている。

nonHDL=TCーHDL(善玉)

従来は、HDLとLDLのみをcheckしていたが、血中には、これ以外にもコレステロールは存在し、動脈硬化に与える影響がこの2つのコレステロール値だけでは、判断ができなくなって来たことにより、nonHDLが注目されている。

nonHDLは食後でも検査値は変わらないことより正確に動脈硬化を発見しやすいマーカーである。

nonHDLの基準値はLDL値+30mg/dlである。

                              2017年(H29年)2月

Copyright©すみれ糖尿病クリニック | 足立区谷中(北綾瀬)の内科・糖尿病・禁煙外来 All Rights Reserved.